Pixel 5発表! 万人が満足できそう。だけど、性能や機能は中途半端?

Pixel 5 ソータセージ

 みなさん、どうも。リケットだ。

 さて、Pixel 5が発表された。次のスマホはPixelにしようかなと思っていた方にとっては期待を寄せていたに違いない。

 そんなPixel 5はどんな端末なのか、Pixel 4ユーザーである筆者が、個人的な意見も交えながら紹介する。

デザイン…4aと同じくベゼルレス

 まずは、デザインをみていこう。

 Pixel 5は、すでに発売しているPixel 4aと同じように、カメラがパンチホールで、ベゼルのないデザインになった。

 その結果、より洗練された印象になったのはもちろんのこと、Pixel 4と比べ縦幅が小さくなった

Pixel 4 画面上にはベゼルが。カメラやSoliレーダーが搭載されている。
実は画面下にもわずかだがベゼルがある

 

外観のスペック…サイズや重量、画面、認証方法

 外観に関するスペックは以下の通り。

Pixel 5Pixel 4a(5G)Pixel 4aPixel 4
サイズ(高さ x 幅 x 奥行き、mm)144.7 x 70.4 x 8.0153.9 x 74 x 8.2144 x 69.4 x 8.2147.1 x 68.8 x 8.2
重量(g)151168143162
画面6.0インチ
1080 x 2340
19.5:9
6.24インチ
1080 x 2340
19.5:9
5.8インチ
1080 x 2340
19.5:9
5.7インチ
1080 x 2340
19:9
デザインGorilla Glass 6のカバーガラス
防水
ソフトタッチポリカーボネート製ポリカーボネート製
Gorilla Glass 3のカバーガラス
背面ソフトタッチ ガラス
Active Edge
防水
カラージャストブラック・ソータセージジャストブラックジャストブラックジャストブラック・クリアリーホワイトオーソーオレンジ
認証指紋指紋指紋

 サイズについては、Pixel 5が薄め。高さは、ベゼルが狭くなったことにより、Pixel 4aや5は小さくなった。画面サイズは6インチにアップしたものの、幅以外は4より5のほうが小さなサイズ。また、画面比率が19.5:9と、Pixel 4に比べ縦長。
 重量は、151gと、なかなか軽いのが好印象。

 素材は、ガラス。Gorilla Glass 6とのことで、より頑丈になっているとみられる。防水にも対応。

 気になるのは、本体を握りしめるとGoogle アシスタントが起動するActive Edgeが、Pixel 5では搭載されなかったこと。確かに筆者は使う機会、少なかったけれども、まさかのっけてこないとは思わなかった。この分軽量化されたのだろうか。

 カラーは、ソータセージという落ち着いた緑色が追加となった。

Pixel 5 ソータセージ

引用:Google Pixel 5 Google がお届けする究極の5G 対応スマートフォン – Google ストア

 良い色だとは思うが、Pixel 5は、スペックをみるに、より多くの人に使ってほしいというバランスのとれた機種なので、Pixel 4のオレンジのような鮮やかな色があったほうが良かったのではないか。

 認証方法は、指紋認証。コロナ禍なので、利便性は高くなるが、顔認証も搭載してほしかったところ。指紋が認識できないことがあるためだ。

 そこまでiPhoneの方式(顔か指紋、どちらかしか搭載しない)を踏襲しなくても…

スペック…SoCはスナドラ765G! ハイミドルシップ端末に?

 続いて、中身のスペックを見ていこう。

Pixel 5Pixel 4a(5G)Pixel 4aPixel 4
電池(mAh)4080
急速ワイヤレス充電
バッテリーシェア:ほかのデバイスもワイヤレスで充電
388531402800
急速ワイヤレス充電
ネットワーク5G5G4G4G
SoCSnapdragon 765GSnapdragon 765GSnapdragon 730GSnapdragon 855
メモリ(GB)8666
ストレージ(GB)12812812864 / 128
カメラ背面カメラ
12.2MP
f/1.7
光学式および電子式手ぶれ補正機能
16MP(超広角レンズ)
f/2.2

前面カメラ
8MP
f/2.0
背面カメラ
12.2MP
光学式および電子式手ぶれ補正機能
f/1.7
16MP(超広角レンズ)
f/2.2

前面カメラ
8MP
f/2.0
背面カメラ
12.2MP
光学式および電子式手ぶれ補正機能
f/1.7

前面カメラ
8MP
f/2.0
背面カメラ
12.2MP
f/1.7
光学式および電子式手ぶれ補正機能
16MP 望遠カメラ
f/2.4

前面カメラ
8MP
f/2.0
カメラ機能夜景モード
ポートレートモード
超解像ズーム
ウルトラワイドレンズ
ポートレート ライト など
夜景モード
ポートレートモード
超解像ズーム
ウルトラワイドレンズ
ポートレート ライト など
夜景モード
ポートレートモード
超解像ズーム など
グループ自撮りモード
夜景モード
ポートレートモード
超解像ズーム
ポートレート ライト など
オーディオステレオスピーカー
USB-C オーディオ
ステレオスピーカー
USB-C オーディオ
3.5mm オーディオジャック
USB-C オーディオ
3.5mm オーディオジャック
デュアル ステレオスピーカー
USB-C オーディオ
OSAndroid 11Android 11Android 10Android 10
価格7万4800円(税込)6万500円(税込)4万2900円(税込)8万9000円(税込)

バッテリー持ちが大幅アップ! バッテリーシェアにも対応

 今回のPixel 5では、バッテリーが4000mAhに到達し、SoCのダウングレードも相まって、電池持ちは相当良くなっているのではないかと推察できる。

 筆者が使用しているPixel 4は、バッテリー持ちがすこぶる悪く、フルで使っていると、6時間ほどで切れてしまう。ここが大きな不満だったため、改善されたのは嬉しい点だ。

 また、他社製品ではすでに採用されていたバッテリーシェアにも対応。Pixel Budsなどのワイヤレスイヤホンや、他のスマホにPixel 5から給電できるというもの。まあ、Pixel 4で採用されていたとしても、電池持ちが悪すぎて絶対使えない機能になっていたので、今年から採用したのは間違いではないだろう。

↓バッテリーシェアで給電できる、Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の記事はこちら

Pixel Buds ふたを開けたところPixel Buds 開封! Google純正ワイヤレスイヤホン その出来は?

SoCは、まさかの765G! バランス重視の性能

 Pixel 4では、スナドラ855を積んでいたが、5では、ミドルグレードのスナドラ765Gを採用している。性能という点においては、800番台のものより落ちることは間違いない。なぜ、765Gを採用したのか。

 理由としては、性能の「バランス」を重視したことだろう。現在最高グレードのSoCであるスナドラ865は、消費電力が多いとされ、バッテリー持ちが悪くなるといわれている。ただでさえ、Pixel 4のバッテリー持ちがよろしくなく、そのような状況の中で、Googleは性能をただ闇雲に上げるよりも、SoCをダウングレードしたほうが良いと判断したと推測する。

 また、スナドラ765G自体、決してスペックが低いということはない。スペックを追い求めるのではなく、バランスを保つ方向に変化したGoogleの判断。ハイエンドを求める人からすれば残念かもしれないが、一般的にはむしろ歓迎される方向なのでは、と思う。

 一方、メモリは8GBを搭載。ここ最近は当たり前のようにハイエンドクラスの機種は8GBである。このような点からも、よっぽど重い処理をするゲームをしないのであれば、まず問題ない性能といえる。

 さらに、5G通信に対応した。まだまだその恩恵を受けられる地域はごくわずかだが、搭載したのは素直に喜ぶべき部分だ。

Pixelにも、ついに超広角カメラがキター!!

 ついに、Pixelにも超広角カメラが搭載された。Pixel 4は、非常にキレイな写真が撮影できるため、非常に満足しているが、不満だったのが、画角が狭いというところ。

 以下は、「Pixel 4」で撮影した写真だ。

スズキ ハスラー
画角が狭く、近距離からでは車の全体像が映らなかった。※去年(2019年)の東京モーターショーにて。人が多すぎて、車のすぐ近くでないと撮影不可能だったのだが…

 超広角レンズによって、撮れる写真の幅もさらに広がりそうだ。

 ただ、標準の広角カメラや前面カメラについては、従来のものを踏襲したようで、大きな変更はなさそう。また、Pixel 4で初登場した望遠カメラも搭載されず。軽量化・コストカットなどが理由と考えられるが、ちょっと残念だ。

(ちなみに、SoCもカメラもPixel 4a 5Gと同様のスペックである。場合によっては、そちらを選んだほうが良いだろう)

 その他、夜景モードやポートレートモードなど、従来からある機能も引き続き搭載している。

↓Pixel 4の記事はこちら

Pixel4Pixel 4購入半年レビュー! 「癖はないが、尖ってもいない」に魅力を感じられるか Pixel 4の目玉機能「Motion Sense」が使えるようになった! けれど・・・

まとめ:スペック競争へのアンチテーゼ。果たして受け入れられるのか

 ここまで、Pixel 5について見てきた。

 Pixel 5は、これまでのスペックだけを重視してきたハイエンド端末とは一線を画す端末となった(スペック的にはハイミドルエンド)。そのため、確かにスペックだけで見ると微妙に受け取る人は少なくないと考えられる(実際、コスパは微妙かも)。

  ただ、Googleの考え方としては、この方向が正解であるともいえる。もともと、ハードウェアの足りない部分をソフトウェアで補うというのがPixelシリーズなのである(カメラがその象徴)。そのような面からみれば、決してPixel 5は失敗ではなく、むしろPixelの方向性に際した端末として正常な進化を遂げたと考えて差し支えないはずだ。そんなPixel 5、一般層からすれば魅力的な一台になる。ぜひ、検討してほしい。(筆者も欲しい)

 というわけで、今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 それでは、失礼します!

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