Pixel 4a ついに発表! これで十分では?と思わせるGoogle純正端末

Pixel 4a デザイン

 みなさん、どうも。リケットです。

 さて、先日ついにGoogleからPixel 4aが発表されましたね! ミドルエンドの有力候補であり、待ちわびていた方も多いのではないでしょうか。

 今回はPixel 4ユーザーとして、どこが良いのか、ダメだと感じるのか、みていきます。

良さげなところ、気になるところをまとめてみる

 まずは、ここは良いなと思った部分と、う~んと気になった部分を挙げてみました。

良さげなところ
  1. ベゼルレスでデザイン良し、小さくて良し、軽くて良し
  2. 画面は大きく、有機EL
  3. 指紋認証
  4. 高性能なカメラ
  5. イヤホンジャック&Felica搭載
  6. Pixel 4より多いバッテリー容量
  7. メモリ6GB、ストレージ128GB
  8. 4万2900円(税込)!

気になるところ
  1. CPUは微妙?
  2. 超広角レンズなし
  3. XLもなし
  4. ワイヤレス充電に非対応
  5. 防水も非対応
  6. カラバリは黒のみ

 ということで、1つずつみていこうと思います。Pixel 4(フラッグシップ)やPixel 3a(ミドルシップ)、そして、ライバルともいえるiPhone SE(第2世代)(以下 iPhone SE 2)と比較!

Pixel4Pixel4、使用1か月レビュー! 良いところ・悪いところ

良さげなところ

①ベゼルレスでデザイン良し、小さくて良し、軽くて良し

 まず、注目すべきなのはデザインでしょう!

Pixel 4a デザイン

引用:「Google Pixel 4a みんなが欲しい機能を、みんなにうれしいプライスで。 – Google ストア」https://store.google.com/jp/product/pixel_4a

 今回、上部のセンサー類がなくなり、フロントカメラもパンチホール(本体左上の部分、上の画像だと見づらいかも)となったことで、Pixel 4で多くの方が気になっていたであろう上部のベゼルがなくなり洗練して見えるデザインとなりました。Pixel 4も基本的には気になりませんが、多くの人の好みなのは4aではないでしょうか。

 そして、ベゼルがなくなったことにより小さなサイズを実現しています。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
144.0 x 69.4 x 8.2147.1 x 68.8 x 8.2151.3 x 70.1 x 8.2138.4 x 67.3 x 7.3
長さx幅x厚さ(mm)

 顕著に差が出ているのが「縦の長さ」であり、上下にベゼルがある3a、上部にベゼルがある4と比べても短く、持ったときの安定度は増していると考えられます。幅は意外にも4のほうが若干短いものの、それでも70mmを切っていて十分持ちやすい部類。絶対的な小ささでいえばiPhone SE 2ですが、画面サイズが4.7インチのため、全体のバランスでいえばやはりPixel 4aです。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
5.85.75.64.7
補足:画面サイズ(インチ)

 そして、気になる点といえば重量。長時間持っているとなると軽いほうが良いですよね。というわけで重量を比較したデータがこちら。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
143162147148
重量(g)

 なんと、4aが最も軽いという結果が出ました! 基本的に年々重くなる傾向がある最近のスマホですが、Pixelの場合は徐々に軽くなっているという。これだけ軽ければ、疲れ知らずでいけそうです。

②画面は大きく、有機EL

 Pixel 4aは、画面が5.8インチと大きくなったことも特徴です。先ほど紹介した画面サイズの表をもう一度参照しますと…

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
5.85.75.64.7
画面サイズ(インチ)

 このように、XLではないノーマルモデルとしては過去最高の大きさ。iPhone SE 2と比べるとかなり大きく、アドバンテージといえるでしょう。

 また、iPhone SE 2が液晶であるのに対し、Pixel 4aは有機EL。iPhoneの液晶自体はレベルも高く、十分キレイではありますが、有機ELは発色も良く、ダークモードにすれば消費電力も抑えられるなどのメリットがあります。

③指紋認証

 このPixel 4aでは、顔認証ではなく指紋認証を搭載しています。

 ここ最近は、マスクの着用が求められ、外で顔認証をするのは非常に難しくなりました。顔認証自体は便利なのですが、外ではパスコードが基本のため、その恩恵を受けられず、セキュリティ面も脆くなります。

 このPixel 4aは指紋認証。廉価版だからということが一番の理由なのでしょう。しかし、実用面では顔認証よりも優れていると考えられます。

④高性能なカメラ

 Pixelといえば、キレイな写真が撮影できる、これが大きな魅力でしょう。

 4aは、4と違い単眼カメラとなりました。それでも、公式サイトなどで紹介されている写真を見る限りは、十分な美しさで、夜景やポートレートもキレイに撮影できそうです。

Pixel 4aの夜景写真

引用:「Google Pixel 4a みんなが欲しい機能を、みんなにうれしいプライスで。 – Google ストア」https://store.google.com/jp/product/pixel_4a

 こんな夜景を撮影できるのは、このクラスではPixel 4aのみ、最強といえるでしょう。

 (ただ問題なのは夜景を撮る機会なんてそうそうないってこと…)

⑤イヤホンジャック&Felica搭載

 そして、iPhone SE 2と差別化されている点として挙げられるのが、イヤホンジャックの搭載。どうしても有線イヤホンが良いという方は多いはずです。そのような需要に答えるスマホとなっています。

 さらに、SIMフリースマホとしては珍しく、非接触決済のFelicaにも対応。Felicaは日本以外ではほとんど使えません。そのため、世界中で販売するSIMフリースマホの場合、この機能はカットされるのが主なのですが、Pixel 4aはしっかり対応し、ニーズに応えているのです。

⑥Pixel 4より多いバッテリー容量

 実は、Pixel 4よりも4aのほうがバッテリーが多いようです。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
3140280030001821
バッテリー容量(mAh)

 こうしてみると、Pixel 4の少なさが目立ちますね…(Pixel 3aよりも少ないし) 実際、Pixel 4の電池持ちは悪いです。したがって、Pixel 4aのバッテリー持ちは、そこまで悪くはないだろうと推測できます。

 iPhone SE 2もかなり少ないです。OSが異なるので一概に比較はできませんが、決して持ちが良いということはないでしょう。

⑦メモリ6GB、ストレージ128GB

 Pixel 4aはバランスの良いスペックですが、メモリやストレージはとりわけ十分な容量。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
6643
メモリ(GB)

 このように、4aは廉価版であるにもかかわらず、4と同じ6GBを積んでいます。これにより余裕がありそう。

 一方、iPhone SE 2は3GBと、一見少ないように見えますが、最適化を図っているため、実用上の問題は少ないと考えられます。どこまで違いがあるのかは使ってみないとわからないかも。

 また、ストレージは次のようになっています。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
12864 / 1286464 / 128 / 256
ストレージ(GB)

 こうしてみると、単純な容量で比較すれば256GBのあるiPhone SE 2が優れているとなるのですが、前提として考えなければならないのは価格です。

 同じストレージ容量で比較すると、以下の通り。

ストレージ容量Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
64GB8万99804万95004万9280
128GB4万290010万39505万4780
256GB6万6880
-は用意されていないストレージ容量。また、価格は円で、すべて消費税10%込

 最廉価グレードで比較すると(Pixel 4aは1グレードのみですが)、4aは128GBで4万2900円(税込)であり、一方のiPhone SE 2は、64GBで4万9280円とほぼ5万円。そして、128GBモデル同士で比較すると、実に1万円以上の差が生まれています。これはかなりの差ではないでしょうか。

 (今回、調べて気づいたのですが、Appleの価格は税別で表示されているため、税込で計算すると、案外高い。そのため、予想以上にPixel 4aは安いと感じる)

 もちろん、Pixel 3aと比べても断然安いのです(ストレージが増えたのに)。

 確かにスペックではiPhone SE 2に劣るかもしれません。しかし、この価格であれば、バランスがとれていると思います。

⑧4万2900円(税込)!

 そして、前項でも取り上げているとおり、このスペックで4万2900円(税込)。コスパだけを見れば、もっと良いスマホは確かにありますが、Pixelにしかない良さが上記のようにたくさんあります! 十分買いやすくおすすめしやすい端末です。

Pixel4Pixel 4購入半年レビュー! 「癖はないが、尖ってもいない」に魅力を感じられるか

気になるところ

 まあ、どんなスマホであっても欠点はあるわけです。その気になる部分もみていきます。

①CPUは微妙?

 良さげなところで取り上げたとおり、Pixel 4aはメモリも多く、iPhone SE 2などを上回る点も多くなっています。

 しかし、CPUに関しては、iPhoneのほうが上のようです。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
Snapdragon 730GSnapdragon 855Snapdragon 670A13
CPU

 iPhone SE 2に搭載されているA13チップは、iPhone11シリーズ(Proも含む)で用いられているCPU。フラッグシップ級の性能を誇るA13がそのまま使われているのは大きいでしょう。

 一方のPixel 4aはSnapdragon 730G。Pixel 4で選択されたSnapdragon 855と比べるとどうしても劣ります。ただ、4aに搭載されたのはただの730ではなく、「G」が付いたもの。このGというのはゲーム向けという意味で、通常の730と比べ、ネットワーク接続環境の最適化や各種パフォーマンスの向上などが図られています。

 ゆえに、このクラスの機種としては、ゲームに対する十分な性能を有している可能性もあり、iPhone SE 2とはもしかすると良い勝負になるかもしれません。

②超広角レンズなし

 これは、iPhone SE 2にも搭載されていませんが、超広角レンズが4aにはついていません。

 そもそも、フラッグシップのPixel 4にすら、望遠レンズはついていても超広角レンズはついていないのですから、当たり前といえば当たり前。とはいえ、Pixelのカメラはほんとーーーうにキレイなだけに、画角が狭いのが残念なんですよね… ここは次期Pixel 5に期待するしかない。中華スマホでは、もっと安い価格帯でも超広角レンズが搭載されている端末もあるだけに、ぜひ搭載していほしいのです。

③XLもなし

 筆者自身は、わざわざバッテリーの少ないPixel 4の5.7インチ通常モデルをえらんでいるような人間ですので、そこまで気にならない点ではありますけれども、今回4aでは5.8インチのモデル1本です。

 日本で発売されたPixel 3以降、Pixelは通常モデルとXLサイズのモデルの2本を用意してきました。ですので、XLがないというのは初になります。最近は大画面モデルが人気になっている(だから、各社ラインナップが増えているのでしょう)ので、残念だという方もいるのではないしょうか。

 ただ、今秋登場するとみられるPixel 5については、@ImjustSayingJC氏のツイートによると、6.67インチのモデル(従来でいえばXLモデル)1本になるようです。

↑元ツイート

 ということで、小さいのが好きならPixel 4a、大きいのが良ければPixel 5ということになるかもしれません(5は、スペックもハイエンドというほど高いものではないようで、価格も安め)。

④ワイヤレス充電に非対応

 これも使う人にとっては残念であろう、ワイヤレス充電に非対応だという点。

 その理由は、本体に用いられている素材。Pixel 4aの本体は、3aと同じポリカーボネート、いってしまえばプラスチック製です。この素材によって先述の軽さを実現しているわけですが、これではワイヤレス充電はできません。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
ポリカーボネートガラス
アルミフレーム
ポリカーボネートガラス
アルミフレーム
本体の素材

 ワイヤレス充電では素材がガラスである必要があり、ハイエンドのスマホであれば使われているケースが多いです。また、iPhone SE 2は、iPhone 8の枠組みがベースであり、ガラスが使われているためにワイヤレス充電が可能。ここでPixel 4aが選択肢から外れてしまう方もいるのではないでしょうか。

⑤防水も非対応

 そして、防水非対応。これも購入の際に気になる部分かなと思います。

Pixel 4aPixel 4Pixel 3aiPhone SE 2
非対応
(Pixel 3aと同程度?)
IP68IP52IP67
防水・防塵性能

 このように比べると、iPhone SE 2は、やはり本体デザインがiPhone 8ベースということもあってレベルは高いですね。水没しても何とかなります。それに対し、Pixel 3aのIP52というのは、防塵性能はそこそこあるものの、防水性能は非常に弱く、“多少の水滴くらいなら耐えられる”という程度です。Pixel 4aについては、防水に非対応とされていますが、おそらくPixel 3aと同程度ではないかと考えられます。

 お風呂で使用しないのであれば、防水性能が弱くても基本的には問題ないと思います(筆者は特に問題ない)。ご自身の使用方法を考えて選んでください。

⑥カラバリは黒のみ

 これは気にしない方が多いのかもしれませんが、基本ケースを付けずに運用している筆者からすると気になる、カラバリが「」のみというところ。

 黒だと、指紋が目立ちやすいんですよね(マットな感じだとは思うので、光沢のあるものよりはましだが)。やはり、白はあっても良かったのではないかと思います。コストカットのためなんでしょうか…

 もちろん、ケースを付ければ問題はないです。まあ、実際使う分には本体の色なんて視界に入らないし関係ないんですけどね(Pixel 4のオレンジを使ってますが、普段は全くオレンジが見えない)。

まとめ:Motion Senseは何だったのか…

 結論からいくと、筆者個人としては、この4aで十分だなと思いました。

 正直、ハイエンドのスマホはたくさん選択肢があり、Pixel 4は特化した部分というのもほとんどありません。バランスは良いのですが、割高という印象も。そのような不満点をおおよそ解消したスマホが、このPixel 4aといえます。

 デザインで言えば、Pixel 4より洗練された印象もありますし、カメラも望遠なんてそこまで使う機会もないので、広角だけで十分。今は指紋認証のほうが便利で、4よりバッテリーが多く、とにかく価格が安い(4と比べて)。気になるところも取り上げましたが、そもそも気になる点の大半はPixel 4でも不満と感じている部分(4より劣る点はワイヤレス充電と防水性能くらいか)。こうなると一般におすすめできるのはこの4aでしょう。

 さて、この4aの発表を持って、Pixel 4の5.7インチモデルは公式サイトでの在庫がなくなりました。どうやら現在ある在庫分で販売終了のようです。XLは2020年8月19日現在まだ在庫が残っていましたが、これも時間の問題でしょう。結局4は、発売から1年立たずに終わってしまいました。売上台数などから見ても、決して成功とはいえないということだと考えられます。

 4にはSoliレーダーが搭載され、Motion Senseというジェスチャー認識機能がありましたが、結局それを活かすことはないまま亡き者にされてしまうのでしょうか(筆者も全く使っていません)。Pixel 5でMotion Senseが搭載されなければ、この機能も失敗ということに。結局何のために開発し、どう活かそうとしていたのか、開発にかかった費用を回収できたのか、さまざまな疑問が残りますね。

Pixel 4の目玉機能「Motion Sense」が使えるようになった! けれど・・・

 というわけで、今回の記事はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ他の記事もご覧ください。

 それでは、失礼します。

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