いまさら、iPad Proを買って1か月使ったのでレビューする

 みなさん、どうも。リケットです。

 さて、iPhone 12やM1搭載MacBookなどで話題になっているapple界隈。iPhoneは店頭でも触ってきたのでまとめてみようとも思ったが、もう発売から時間が過ぎたので諦めて、さらに発売から時間が経っている2020年モデルのiPad Pro 11インチをレビューする。

なぜ、AirではなくProを選んだのか

 この時期に、つい先月発売したiPad Air(第4世代)ではなく、Proを選んだのはなぜなのか。理由は以下の通りだ。

  • ストレージは128GBで十分。64GBだと足りないかも
  • となると、Airの256GBPro128GBが比較対象に
  • この2つの価格差は5000円
  • それならば、リフレッシュレート120Hzで高スペックのProのほうが、長く使うにはいいのでは?

 まあ、こんな所である(結果的には64GBでも問題なかったかも)。

 Airがあと5000円でも安ければ、Airを選んでいた可能性もあるのだが、長く使うことを考えたとき、Proを選択する一心となった。

↓iPad Air(第4世代)について詳しくは、こちらの記事をぜひ

iPad Air 4 全色iPad Air(第4世代)発表! 正直コスパ悪い? iPad Proとの違いは

 というわけで、9月に注文し、何だかんだで1か月近く経った10月中旬に到着。それから1か月使ったので、iPadを初めて購入した筆者が感想をお伝えする。

(写真はPixel 4で撮影)

良かった所、気になった所

 良かった所、気になった所を、一覧にまとめてみた。

良かった所
  1. 画面が「デカイ」は正義
  2. Apple pencilが良い…慣れは必要
  3. リフレッシュレート120Hz、スピーカー4つ
  4. USB-C。付属のACアダプタは20Wになっていた
気になった所
  1. バッテリー持ちは、意外と…
  2. カメラはそれなり
  3. iPadに対応していないアプリが結構ある
  4. Apple pencilと音量ボタンが近すぎる

 これから、1つずつ見ていこう。

良かった所

①画面が「デカイ」は正義

 これを求めてiPadを買うのでしょう。やはり、画面が大きいということは重要である。

 動画やネットサーフィンでも、情報量が多く、大きな画面で細かいところまで閲覧できるというのは素晴らしい。もちろんスマホやPCでも代用は可能だが、情報のインプットという点に限定すればタッチパネルでスマホと同じように直感的に操作するタブレットの方が効率が良いと感じる。

 また、その大画面を活かした機能として、Split Viewがある。画面を左右に分割し、2つのアプリを同時に使用できるものだ。これが便利で、動画を見ながらTwitterなどで情報を得たり、大学の授業でpdfファイルを閲覧しつつノートを取ったりと、さまざまな場面で役に立っている。このSplit Viewには対応していないアプリもあって、残念なくらいだ。

②Apple pencilが良い…慣れは必要

 このiPadに合わせて、Apple pencilも購入した。

 もともとiPadがほしかった理由の一つが、iPadでノートを取りたかったから。よって、pencilは必須だったわけだが、これが使いやすい。

 筆圧検知はもちろん、画面に手が触れていても誤入力が起こらないなど、多くの配慮がなされている。左利きの筆者としては、手が汚れないのも地味ながらメリット。バッテリー持ちも必要十分だ。

 ただし、紙に書くのとは少々勝手が異なる。コツコツという音がするし、ペンの滑りも違う。だから、最初は上手くかけないこともある。だが、データとして保存でき、物理的な媒体を残す必要がないなど、良さは多々ある。慣れは必要だがそれに見合った価値を持っている。

見づらいかもしれないが黒ずんできている

  ちなみに、Apple pencilのiPadにくっつけている面が早速黒ずんできている。汚れが目立つ白だけでなくグレー系のカラーバリエーションも出してほしい。

③リフレッシュレート120Hz、スピーカー4つ

 この節では、スペックの話をする。

 まず、スペックが不足してるなと感じたことは今の所ない。動画編集など重い処理を行っていないのも理由の一つだが、大半の人は持て余すレベルだと思う(もちろん長く使うと考えればこのスペックが必要だろう)。

 ただ、それでもiPad AirではなくProを選ぶべき理由がある。

 第一に、リフレッシュレートが120Hzである点。簡単に言えば、一般的なスマホ(iPhoneなど)が60Hzで、1秒間に60枚画面を書き換えるのに対し、120Hzだと1秒間に120枚も画面を書き換えるのである。よって、より滑らかに画面が動く。これは、動画やゲームだけで体感できるものではない(そもそも、動画やほとんどのゲームで120Hzの恩恵は受けられない)。

 では、何に役立つのかというと、ネットサーフィンでの画面スクロールApple pencilでノートをとるときなどだ。実は、ちょっと画面をスクロールするだけでも120Hzを体感できる。意識しなければ違いには気が付かないかもしれないし、60Hzだから困るというわけでもない。ただ、滑らかになるとスクロールを高速にしても文章を把握しやすくなり、情報収集がもっと効率的になる(と感じている)。

 もっと違いが出るのはpencilで文字を書くとき。まあこれも丁寧に書いている分にはそこまでの差はないのだが、それなりのスピードで文字を書いていると差がはっきりと出る。60Hzだと、文字の描画が若干ではあるが遅れるのだ(1秒弱くらい?)。授業で板書を写すとき(オンライン授業では板書ないけど)には効果を発揮する。

 ということで、120Hzは重要。

 そして、スピーカーが4つついている。動画を見る際の音量や音の重厚感が違うよ。

 その他でいうと、ディスプレイが綺麗。何だかんだいってもiPadやiPhoneの液晶は綺麗である。

 画面の反射もかなり抑えられている光沢液晶でも反射率は抑えられるんだなと痛感した。

 画面サイズは11インチモデルだが、万能にあらゆる場面で使用するならこっちである。12.9インチモデルは、絵を描いたり画像編集をしたりするなど、クリエイティブな特定用途ならば使える一台になるだろうが、机でもベッドでも、さらに持ち運んで使うとなると、11インチくらいの大きさがちょうどいい。重さも470gほどでリュックに入れれば十分持ち運べる。

④USB-C。付属のACアダプタは20Wになっていた

 LigntningではなくUSB-Cなのも便利な点だ。データ移行はとくにしないのでどちらでも良いが、他のデバイスと充電器を使い回せるので効率的である。

20W

 ちなみに、筆者がiPadを買ったのは9月下旬だが、付属のACアダプタは20Wのものだった。確か以前は18Wだったはずだが、9月の無印iPadと同時にProも20Wになったようだ(公式サイトの仕様ページでは18W表記、2020年11月22日現在)。ちょっとだけお得? ただ、Apple純正のACアダプタは大きく、どうせならAnkerの小さいアダプタが欲しいかも。

気になった所

①バッテリー持ちは、意外と…

 ここからは、気になる所。1つ目はバッテリー持ち。

 まず申し上げておくと、決して悪いということはない筆者が1日中iPadを使い続けているためだろう。公式では1日使えると謳っているが、公称値はインターネット利用、ビデオ再生で10時間。体感では7~8時間持っている印象なので、別に悪くはないし、むしろ良いくらいなのだが、1日使っていると夕方には電池残量が尽きてくるので充電が必要になる。

 それは使いすぎなのでは? とも感じるが、iPadは勉強からエンタメまであらゆる場面で使えるため、かえってそれがアダになっているともいえる。基本的には困らない範疇であるということは付け加えておく。

②カメラはそれなり

カメラは広角・超広角の2眼。LiDERスキャナもついてくる

 カメラがそれなり、というのは最近のスマホカメラがあまりにも鮮明な描画を実現しているため、それに比べるとそれなりだという話。書類のスキャンやちょっとした撮影ならば問題ない。

 LiDERスキャナもついているが、現時点では使用用途がほぼない。

iPadに対応していないアプリが結構ある

 iPadに対応していないというのは、iPadの画面サイズに対応しておらず、スマホサイズの画面で表示されるアプリである。

こんな具合である

 Yahoo系は代表例で、Yahoo! ニュースや防災速報などがスマホサイズの画面での表示に限られる。Yahoo! Japanのアプリについては一応全画面に対応しつつも、横向きに対応していないなど、iPadを軽視しているように感じる。

 その他、NHK+やWeathernewsなどもiPadの画面サイズに未対応。スマホでみれば良い話なのだが。

純正の電卓アプリがiPad用にないことも初めて知った。これもサードパーティのアプリを入れれば十分だし、そもそもスマホの電卓があれば必要なかったり)

④Apple pencilと音量ボタンが近すぎる

音量を下げるボタンが押しにくい

 これは地味な指摘になるが、iPadにApple pencilをくっつけた状態で音量ボタンを押そうとすると、pencilとの距離が近すぎて押しにくいのだ。1か月経って慣れては来たが、もう少し工夫できないものか。

まとめ:買ってよかった。ずっと使ってます

 というわけで、iPad Proを買って1か月のレビューだった。

 今回、初iPadであったが、いざ購入してみればずっとiPadを使用している。動画視聴、ネットサーフィンから勉強まで、あらゆる場面でiPadがあると便利だ。

 ただ、その使用用途がPCやスマホで代用できるのも事実。Apple pencilを使いたいならばiPad一択だとしても、pencilを使わない可能性があるなら必要性を感じないだろう。

 個人的にiPadをオススメしたい人は、スマホの画面では文字・画像などが小さいと考える人pencilで絵を描いたりノートを取ったりしたい人だろう。タブレットは「デカイ」スマホである。この理念にあてはまりそうな人は買うと幸せになれること間違いなし。

 そのうえで、Proのほうがいいのか、Air、無印でも十分かという点については、個人的にはAirでも問題ないかなと思う。アプリを大量に入れないのならば64GBでも収まるし、pencil第2世代が使える。安いので、Airでも満足だろう。もちろん余裕があるならProを。クリエイティブな作業をしないなら無印で。

 というわけで、今回の記事はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 それでは、失礼します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です